
このブログのコンセプトキャラでもある住人達の最初の物語です。
ここは、フリフラ世界のとあるビール村。
“ビールの森”と呼ばれる、おっきなビール工房が名物の村です♪
ここのビールには少々こだわりが。
ビールの銘は作者の名前をあらわす。その作り手が丹精込めたビールこそ、この世界で最高の酒。美酒。ここに住む多くのビール職人が最高のビールを作るため、今日も工房に篭ります。作って、飲んで♪ 飲んでは作って♪ いつも飲〜み飲み〜♪
ほら、耳をすませば楽しそうな声が聞こえてきます。


「今日もビールがうっまいのな〜♪ りっくりっく♪」
・・・早速、飲んでいるようです。いったい、いつビールを仕込んでるのかな?
村の入口から真っ直ぐ進むと、森いちばんの大木が見えます。この奥がビール工房で、この大木のふもとでは、職人が作ったビールの数々が販売されています。いつも人が溢れています。朝も昼も夜も。この世界ではビールは水のように飲まれています。あっちでフラフラ、こっちでフラフラ、顔が赤くなっている者もいます。
あらあら。こんなんで、今日も一日過ごせるのかぃ?
心配をよそに、住人達はいつも通り暮らしています。おいしいビールには当然、ツマミも美味しくないとね。ここのツマミは評判で、地方や他の世界にも発送されているこの森の大切な特産品でもあります。ビールに合うソーセージやハム、お新香や魚まで用意されています。それを屋台感覚で口にほおばる。ほおばったら、当然ビール。
これが、楽し♪
何かあれば、ここに集まって飲んで食べます。楽しい時もつらい時も。飲んでりゃ楽しくなるさ♪ だから今日も明日も楽しいのさ♪
さぁ、妖精達の宴、ビールの森の幕開けです。この住人達がつむぐ日常に、あなたをお招きしちゃうのです♪
ようこそ、ビールの森へ!
その一。 れいんうっど市場
ここはフリフラ世界にあるビールの森。酒好きが集まると言う小さな村には、どこからでも見える大きな木があります。ビールの森はどこかと訪ねたら、「あの木のふもとだよ」と必ず決まった答えが返ってくるはずです。大地より聳え立つ大樹は、天と地を繋ぎ、その間にある雲の層を貫いています。貫かれた雲からの雨は、この木を通して地上に伝わってきます。今では木自身に雨の通り道が出来て、そこを沿って近くの雨池にたまっていきます。雨が世界最高の樹木を通る時にミネラルやエネルギーを貰い受け、大地に溜まる頃には、美味しく体にも優しい「恵みの水」となっています。ここの水を汲みに遠くからこの地に来る者もいます。雨と恵みに係わりのあるこの木を、人々は”れいんうっど”と呼んでいます。世界で最も愛されている樹木です。
その木の下には、うまい水が集まり、うまい食べ物が集まり、うまい酒が集まる。それを目当てに、人々が集まる。理想的な市場が出来ました。目印とも呼べる世界樹にちなんで、れいんうっど市場と呼ばれています。
活気に溢れた市場には、人々が目をキラキラと輝かせてやって来ます。子供にせがまれて、それを口実に大人達はここで最高にうまいビールを飲む事が出来ます。ソーセージをほおばりビール片手に市場を歩けば、物珍しい品物の数々に出会えます。食べ物や雑貨、服と種類も豊富です。中でも食べ物は、その場で調理してくれるサービスが大人気で、殆どの店が屋台のような店構えをしています。新鮮なものをその場であぶった食べ物に、大人も子供も夢中なのです。
子供はジュースとスナックを、大人はツマミとビール片手に市場を歩くのがここのスタイル。誰も文句は言いません。だって、楽しいから。知らない人との挨拶は勿論コップとコップで「乾杯!」 挨拶したらお友達、乾杯したら親友。総ての出会いはビールのお導き♪ 過ぎる時間に関係なくいつも賑わっているのは、温かい人々のこみゅにけーしょん。酒の好きな人に悪い人はいません。ここでのビールの消費量は、どんな時も変わらないですから。自由に飲んで、自由に楽しむ。ここは、れいんうっど市場。総ての中心は最高にうまいビールなのです。
さぁ、日が暮れてきました。
今日の作業を終えた者達がやってきました。きらびやかな服装をした者達が、オモイオモイの夢を語りに、人と出会いにここにやってきます。夜でも昼以上に明るい市場はここだけです。夜の装飾群は“れいんうっど・イルミネーション”と呼ばれ、パレードや人の集まる場所となります。太陽が隠れ、月と星が満ちてきます。月と星の舞踏により、優しいヒカリが市場に舞い降りたら池の“恵みの水”が輝きます。手に持つお酒も薄っすらと反応し、これより星と月の宴が始まるのです。
「乾杯♪」
グラスの重なる音が鳴り響き、これを合図にパーティーが始まりました。
今宵は何の語らいをしようか―――。人々は想いを酒に込めて飲みます。酒に溶けた想いは月と星の加護を受けながら、飲み干されていきます。だから、酒はおいしい。だから、酒は楽しい。しんみりする者も、騒ぐ者にも共通するのは、やはりビール。それは昼も夜も変わらない。

想いが時に刻まれ、れいんうっど世界樹に取り込まれていきます。すると世界樹を通る総ての“恵みの水”が輝きました。光の筋が天から滑り、ここに光り輝く“れいんうっど・ツリー”が今日も降臨を告げました。この平和と恵みの象徴を見てから、人々は眠りにつくのです。光の宴は一日に一度きりの奇蹟を見せます。この時のビールが最高にうまい。ひとつ、願いを唱えてからビールを飲み干す。大歓声の中、次第にヒカリが薄れ、それに伴い人の気配も消えていきます。幸せのビールを飲んだ後、人々は家に帰ったのでした。
深夜―――。漆黒の闇の中で声がします。
「皆、うれしそうに幸せのビールを飲んでいたね♪」
「明日はどのくらいビールを作ろうか?」
「陽気がいいから、今日以上に作ろう。皆、これから仕込むよ♪」
気配が消えました。ビールの妖精達がこれからビールを仕込むようです。

世界が朝を迎えます。総ての者に希望の夜明けがやってきます。人々は生活の一歩を踏み出すのです。その様をれいんうっどの上から覗いている者達がいます。ビールをたらふく飲み、すでに出来上がっているようです。仕込み後の専用樽を一つたいらげ、人々の夜明けを見届けた後、これから眠りにつく妖精達の可愛い酔い姿です。静かに気配が消え、れいんうっどだけが世界に残りました。
さぁ、今日のはじまりです!
その二。 ちょっと、森をのぞいてみましょうか♪
フリフラ世界に聳え立つ“れいんうっど”世界樹。
「あの樹のふもとには、何があるの?」
そう問いかけられたら、こう答えてください。幸せのビールがある場所と。
賑わう市場の隣には、通称“ビールの森”と呼ばれるビール工房が今日も住人に幸せを届ける為に動いています。
ここはビール発祥の地と呼ばれています。遥か昔、他の星から来た機械仕掛けの人形が、ビールの製法を伝えたと言われています。その時より、ビールがこの地で飲まれるようになりました。他の国の味覚に合わせて、色々なブランドのビールがここで作られています。職人の名前を冠したビールは、手によりをかけられた絶品物。世界中のあらゆる人の好みに合わせて作られた幸せの味を、今日も届けています。
ただしそれは、その地方毎に合わせた原料と製法で作る、言わばギフト用。この森にはれいんうっど世界樹を通して降りてきた雨・・・恵みの水があります。その水を用いて育てた麦と水で作ったビールは格別。この村の人々は、この“れいんうっどビール”が大好きなのです。恵みの水自体が、ミネラルとエネルギーを含んだ水。この水を飲みに地方からも人が訪れるくらいです。ただし、お持ち帰りは出来ません。効果があるのはこのれいんうっど世界樹の近くだけなのです。遠く離れると、効果が無くなってしまいます。
だから、限定物。この地でなければ、作る事も飲む事も出来ません。この地ビールに関してはギフトとして扱ってはいません。
だから、幸せのビール♪
月夜に輝いたれいんうっど世界樹に反応したビールに願いを込めて飲み干すと、その願いが成就すると言われています。一日一回の奇蹟として、この村ではイベントになっています。
では、中に入りましょう♪
それは直ぐに見えて来ます。木の小屋が並んでいる場所が工房です。表札の名前が、各ビールの製造工房を意味します。小さい工房ですが、ここの地下室は相当の設備があるといわれています。そこに作ったビール達がストックされ、出荷の時を待っているのだそうです。残念ながら、その地下には入れません。その小屋も表札のビールが買えるのみです。運がよければ、作った本人がカウンターにいる事もあります。職人と呼ぶにはあまりにも愛らしい姿に、殆どの人が驚きを隠せますが、話をしてみるとビールに対してのこだわりが理解できると思います。総てをここで賄う地ビールと違って、原料は総てをその地方より仕入れています。水もその地方の水を再現してビールを仕込みます。好みもありますが、世界の一部で熱狂的に飲まれるビールには、この村でもファンが多いものです。

ここのガイドを頼むと、ハイネとギネスと言う二人の妖精が対応してくれます。この二人もビール職人ですが、ガイドや説明等を取り仕切る、このナビゲーターです。このツアーには素敵なオプションがあります。それはここでしか食べる事の出来ない特製ソーセージと、幸せのビールです。各職人の案内時に飲むグラスも職人達から配られます。これが目当てでここに集まる人もいるとかいないとか。
それではソーセージと地ビールを片手に森を見学しましょう♪

“長”の文字が刻まれた工房には、“一番搾り”がいます。見た目にも最年長で、知識豊かなこの森の長老格でもあります。彼の作る苦いラガービールには、唸らせるものがあります。ここを取り仕切る工場長です。とってもえらいんだ♪

隣の工房には何やらおめでたそうな“夷”と言う神様の絵が刻まれています。ここでは二人の職人が働いています。姉妹の“えびす”と“えびす黒”です。髪の毛の赤い方が“黒”を冠するのでややこしいのですが、この味には年配者も納得しちゃいます。元気がよく、妖精界の爆弾娘と呼ばれています。名前の通り、おめでたいパワー爆発♪

早い時間から、カウンターで飲んでいるのは“バド”。何でも人生ノーセーブ、ノーコンティニューをもとに、一撃必殺を掲げる実に男らしい性格。初回に命をかける、人生力押しキャラでもあります。彼女が作るビールはライトテイストで、気軽に何倍でも飲んでしまう魔力のビールです。彼女同様、豪快に、水のように飲んではいかが?

すでに、出来上がっているのは“プリモ”、“オリオン”“ビンタン”。この三人は常に酔っ払っています。多分血液もビールじゃないのか・・・なんて話もチラホラ♪ チーム酔っ払い、ドランクピクシーです。


どう見てもイカのようにしか見えない、“クアーズ”&“ゲッサー”。見ているとビールが進みそうです。相性がよさそうだが、深く考えちゃいけないよ♪ この間、「うまそうだから、足一本くれ」って言ったら怒られました。

あそこで複雑な表情をしているのが“コロナ”。周りのすごい妖精達に翻弄される日々を過ごしています。彼女の特技は、ビール以外にもあります。髪どめのハサミを滑るように操り、他の妖精達の髪型をおしゃれに演出します。美容師でもあるのです。凄いな♪

そこの落ちているヘルメットに触ってはいません。中には“ヤング”と言う職人がいるのです。性格は非常にシャイ。人が来ると直ぐにかくれてしまいます。ヘルメットのおかげで防御力は高く、100mを9秒台で走る妖精一の脚力の持ち主。

月の彫刻のようにに見えるのが“ソル♀”。彼女は夜の月を担当しています。パートナーの“ソル♂”は遥か上空で太陽として働いています。太陽と月の化身です。まぁ、太陽も月もビールくらいは飲みますな♪
他にもカッパカエル、鳥、翼の生えている職人達がいるのですが、残念ながら他の村に出張中です。また機会があったら紹介しますのです♪
各工房を案内され、最終地点のビール大聖堂に案内されました。れいんうっど世界樹を模った大木の館です。れいんうっどの種から生えてきた蔦が大木に絡みついています。この中では世界の総てのビールを飲む事が出来ます。このツアーの最大の目的が、このビールの館です。工房限定のツマミとビール、それを彩る器の数々。幸せグッズが満載なのです。後は、いっぱいビールを飲むだけです♪
そうそう、忘れていました。私達を案内してくれたナビ達の紹介がまだでした。

ナビのハイネの髪飾りジョッキは常にビールが補充されています。砂漠で遭難しても水には困らないんだ。すげ。でも、貧血キャラなんです。

もうひとりのナビがギネス。彼女がここのビールを大量に飲み干すのは有名な話です。暴走していたら、ご注意を。何もかも飲み干されてしまいますから。
工房とナビの紹介が終わり、このツアーは終了します。
今日のツアーが総て終わり、森の職人達は、夜に向けて準備を始めます。既に、ギネスは森の時計をチェックしています。そして、交代の合図を告げるガラスの鐘の音が森に鳴り響きます。どうやら交代の時間が来たようです。夜の為に妖精達が一斉に動き出しました。仲間の一人が上空にいる太陽のソル♂に交代の信号を送ります。しばらくすると、太陽ソル♂の頭が降りてきました。仲間達が太陽を受ける身体を用意しています。辺りが赤くなり、温度が上昇していきます。真っ赤に燃えているソル♂に、妖精達が一斉に恵みの水をかけて冷まし、身体にセットしています。慎重に、慎重に。太陽と言う特別なお勤めから、ビール職人のソル♂に戻りました。

「お疲れ〜♪」 何事もなかったように、お疲れビールを飲んでいます♪

今度は、夜の月役・・・ソル♀の番です。ただし、出番はもう少し後です。
月が出る前に、ハイネが星の準備をしています。星の剣によって、夜を迎える空に星を大量にばらまきます。この星が空に広がって輝きを増した時、ついにソル♀の出番なのです。

それまでは、ソル♂とソル♀は二人きりの時間です。この二人は太陽と月と言う性格上、この時間しか会う事が出来ません。このわずかな夕暮れ時しか。だから、今の時間は二人にとっての大切な時間です。そっとしておいてあげましょう♪
しばらくして、ハイネから、完了の合図がありました。名残惜しくもありますが、これは大事な仕事。彼女にしか出来ない大役なのです。
「行ってきま〜す♪」

今日も元気に、月としての勤めを果たす為にソル♀が空に舞っていきました。携帯用のビール樽とツマミを持って。ソル♀は、れいんうっど市場で水やビールを光らせ、夜を演出するアーティストなのです♪
夜が来た! 宴の夜! 幸せの夜! 人々の喚起の声があがります。
それを見守って、妖精達は宴の用意を始めました・・・。
その三。 森の宴
森の宴には、色々な種族が参加してきます。動物や精霊、伝説上の生き物達が、こぞって幸せのビールを飲みに来るのです♪
今日は、一際身体の大きい客の集団が来ています。世界を渡る、巨人族が立ち寄ったようです。食べ物も、ビールもあっと言う間に平らげてしまいます。しまいには、巨人族の中で気がきく者がウェイターとして働きだしました。これで、食物とビールが切れる心配はありません。工房の地下から運び出した、樽で乾杯です。
かと言えば、手のひらに乗るような小さなお客もいます。専用の小さいグラスで少しずつ飲んでいるようです。魚や鳥、人の形をしていない者もここでは珍しくありません。皆が、ただ楽しむ為に来ているのです。普段は争いの対象となる種族同士も、この夜の森では争いはご法度です。理由に関係なく、争い自体がここでは禁止されいます。遥か昔にこの森で決められた掟です。ここの長老“一番搾り”の名において、今でも法は守られているようです。
様々な世界からの来訪者達は、その地の情報や特産物、原料等を運んできます。美味しい食材の噂を聞いたら、妖精達はいてもたってもいられません。すぐに交渉に入ります。次回訪問時か、直接か。相手も、快く応じてくれます。そういった食材を使った新しい料理の試食もこの宴で行います。世界の料理が、この宴で振る舞われるのです。
珍しい食材等も集まりますが、ここは世界中の種族と情報が、宴に集まります。ここの情報のやり取りは、世界を動かす程のものなのです。
「ひとつの偽りの世界が失われた。」
「月の兎と星の蝶達が一斉に子守唄を唄い、奇蹟を起こした。」
「地下で異変がおこりつつある。」
「海の王家で混乱が生じている」
・・・国を揺るがす程の情報が、ここでは聞く事が出来ます。中には、情報を聞いた途端に飲みを中止して移動するモノもいます。一時的な争いや、調停、食う者と食われる者達の連携等、他の世界ではありえない事がここでは当たり前なのです。常にニュートラルな場所が、このビールの森です。
しかし、ここ最近はあまりいい噂がありません。何かが起こる予兆のような話ばかりです。森の妖精達は他の種族と話し合い、情報の真偽を確かめに使者を派遣しています。妖精達の半数は今、各地に散らばっているのです。ここの妖精達は、違う世界に違う自分がいる、特別な存在です。この森では“ビールの妖精”として、ある世界では“鎖の護り手”として、別の世界では“仮面のオペラフライヤー”として、あらゆる世界に同じ自分がいる次元と空間の使者なのです。世界の調和を担う者達の間では、ドッペルゲンガ―現象と言う“兆し”があります。それは、もう一人の自分との対峙。出会ってしまったら、ご注意を。よくない事が起こりうる予兆です。それを確かめに、妖精達はもう一人の自分を見つけに出ています。もし出会ってしまったら、別の自分に対して自身の“影”で対処します。自身の影も、やはりもうひとりの自分。互いに影響しあっています。自身の気持ちや身体が弱まれば、影が強くなり、自身を補います。逆に自身が強くなれば、影が薄まり調節してくれます。この“調律者”としての能力を有する者達が、この純真で無邪気な妖精達です。この妖精以外の者達が、もう一人の自分と出会った場合、近日中に死んでしまうと言われています。
さぁ、気を使いすぎても仕方がありません。出来る事を全て行い、後は飲む事です。大変な時こそ、楽しく飲む。ここでの大切な考え方です。
今宵も恵みの水とビールが光りだします。ソル♀の月としての聖なる力と、様々な種族の願いと想いがビールに溶けはじめ、光り輝くれいんうっど世界樹が今日も降臨しました。人間も動物も妖精も関係ありません。総ての種族に希望の2文字を刻み込み、明日を楽しいものとするプラス思考を、そっと後押しする・・・それが小さな奇蹟の正体なのです。
森の宴は、神聖なものです。だから、光り輝く恵みの水の意味を誰もが知っています。
意味がわかるからこそ、それに参加し、前に進み、もがこうとするのです。
「さぁ、皆の者! 後は思い思いの行動をするだけ! これにて、森の宴を解散する♪」
長老“一番搾り”の声が通ります。それを合図に、気配が薄れていきました。
―――今日の情報は重いものでした。だからこそ、ビールを大量に作ろう。人の意思を後押しする幸せをビールに込めて。プラスの思考とマイナスの思考のバランスで、世の中は保たれています。落ち込んだら、上がるしか道は無いものです。しかし、ヒトのココロは弱く移り気。意思が下がったまま、上がれずにそこでハマってしまうものなのです。だから、楽しくビールを飲む。ビールは逃げ道ではありません。楽しく生きる幸運の美酒♪

残った妖精達は、誰もいなくなった森かられいんうっど市場に移り、人々が家に帰ったかどうか確認します。夜のパトロールの始まりです。市場と民家を巡回しても、人影はありません。どうやら、総てのものが眠りについたようです。明日に備えてしばし休眠。妖精達を除いて、森が眠りにつきました。
「さぁ、これからビールを仕込むぞ」
妖精達は調和の使者として、プラス思考のもとを今日も作ります。毎日、毎日作ります。
総ては幸せの為に。すべては楽しみの為に♪









